のぼりの歴史

歴史も種類もあるのぼり

のぼりの歴史は大変古いものです。日本の歴史と伝統に寄り添い、常に神事などでも利用されてきました。現在も様々な場所で使われているのぼりは私たちにとっては大変身近なものとなっています。

のぼりの歴史

「のぼり」と聞いて思い浮かぶのは戦国武将、という人が多いのではないでしょうか。

戦国時代を連想させるのぼりはそれだけでも歴史の古さを感じさせますが、実はそれよりも前から存在していたことが伺える資料があります。

中国が魏の国と呼ばれていた頃に作られた魏志倭人伝において、邪馬台国の地位を保証する印として称呂印綬を卑弥呼のために贈った戦うための旗だと記されているようなのです。

日本書紀にも広く取り上げられています。

日本書紀の中には当たり前の様に出家の儀式に備えてのぼり旗が作られるという箇所があるらしく、この頃からすでにのぼり旗自体は広く知られていたのが伺えます。

出家のときに作られるという点からこちらは信仰的な要素を帯びた扱いであったようです。

のぼりの色も変化しているのがわかります。

最初は白だったのぼりが赤になりました。

中国で尊厳を表すとされている黄色は日本ではそれほど重要視されていませんでした。

その理由は黄色の染料の原料となる橡の実などが日本では手に入れやすかったということが理由のようです。

一般的によく知られているのぼりが形作られたのは応仁の乱に入る少し前だといわれています。

旗は形式が工夫され、その形式が武家の旗の形の主流となりました。

映画やドラマなどでよく目にするのが武将が「馬印」という個人識別のための旗、雑兵や足軽が「旗印」という部隊識別のための旗を背中に指している光景です。

それぞれがお互いの居場所を確認したりするために役立っていたようです。

最初に卑弥呼に贈られた時点で「戦いのための旗」であったわけですから、日本で戦に用いられるようになったのもどこどなく納得できそうですね。

ただ、戦国時代のイメージが大変強いのぼり旗ですが、日本でよく使われるようになったのは江戸時代の幕末から明治にかけてとされています。

ヨーロッパの旗の形式を取り入れ、国や軍・船やスポーツ・商売などの分野へと広がっていったそうです。

このようにのぼりの歴史は大変古いです。

戦国時代に盛んに利用されていましたが、祭事にも利用されてきました。

日本の歴史と伝統と共に共存してきた存在であり、常にさまざまな場所で利用されてきたのではないでしょうか。

私たち日本人がのぼり旗を見て懐かしいような、あるいは気持ちの高ぶりを感じることがあるのはのぼり旗が長い歴史の中で大変身近な存在であったことが伺えるのではないでしょうか。

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